産業イノベーション創出支援事業(公募型委託事業)
<公募終了>令和5年度 産業イノベーション創出支援事業
公益社団法人いわき産学官ネットワーク協会では、産学官連携等による事業化の実例・成功例を創出し、地域経済の更なる発展と地域産業の振興を目的とした各種事業を実施しております。
本事業はその一環として、市内の事業者や高等教育機関が開発する新たな商品やサービス、技術等について、それまでのモノや仕組みに対し、新しい発想や技術を取り入れることで、新たな価値の創造、社会や暮らしへのよりよい変化をもたらし、新産業の創出、地域産業の活性化に貢献することが見込まれる取組みを公募し、委託による資金補助や産学官連携コーディネータによる進捗管理など、事業化に向けた総合的な支援を行っております。この度、令和5年度の公募を開始しましたので、お知らせいたします。
対象事業テーマ
【Ⅰ 産業イノベーション創出事業】
<通常枠>
福島イノベーション・コースト構想の重点分野※1をはじめとした成長ものづくり分野およびデジタル化、脱炭素化等の新たな成長戦略分野における事業化等を目的とした研究開発や製品開発、実用化実証、事業可能性調査等の取組み
※1 「廃炉」、「ロボット・ドローン」、「エネルギー・環境・リサイクル」、「農林水産業」、「医療関連」、「航空宇宙」の6分野
<スタートアップ枠(新設)>
スタートアップが社会実装を目指すサービスや製品等の試作品の開発、実用化実証、事業可能性調査等の取組み
【Ⅱ 次世代エネルギー関連事業】
福島新エネ社会構想の柱の一つでもある水素エネルギー関連分野や電気自動車・燃料電池自動車等に搭載されるバッテリー関連分野など、次世代エネルギーの利活用により新技術・新製品の開発や実用化実証、事業可能性調査等を行い、製造・販売等の事業化を図ろうとする取組み。
対象事業者
【産業イノベーション創出事業(通常枠)】【次世代エネルギー関連事業】
いわき市に事務所・事業所等を有し、本事業を実施しようとする民間事業者や高等教育機関、またはこれらが連携した団体組織
※いずれも、「法人格を有する」または「事業実施までに法人格を取得する」団体である必要があります。
【産業イノベーション創出事業(スタートアップ枠)】
以下のいずれかを満たすもの
・いわき市内に事業拠点を有し、事業を開始してから5年を経過していない個人又は法人
・市創業者支援室の入居者
委託金額
テーマⅠ:1件当たり原則として上限275万円以内とし、すべての委託金額の合計は約1,650万円
内訳は、通常枠で約1,375万円(5件程度)、スタートアップ枠で約275万円(1件程度)
テーマⅡ:1件当たり原則として上限275万円以内とし、すべての委託金額の合計は約550万円
(実際の事業数、委託金額については、予算の範囲内において、応募状況を考慮して決定)
※総事業費が275万円以上の事業も提案対象となります。
公募期間
令和5年3月22日(水)~令和5年4月28日(金) 必着 ※最終日は17時まで(必着)
令和5年度 公募要領・提案書記載様式
◆提案書様式 ※様式は1~6まであります。
提案書【様式1】【様式2】【様式3」【様式5】【様式6】はこちらからダウンロードしてください。
≪オンライン公募説明会のご案内【随時配信】≫
令和5年度の公募開始に際しまして、事務局による事業概要や申請方法等のポイントをYouTubeにて公開しています。
◆お問合せ先
公益社団法人いわき産学官ネットワーク協会事務局
〒970-8026 いわき市平字田町120番地 LATOV6階 いわき産業創造館内
TEL:0246-21-7570 FAX:0246-21-7571
E-mail:icsn@iwaki-sangakukan.com 担当:長瀨/横山
≪令和4年度 産業イノベーション創出支援事業 採択案件≫
提案者 | 事業名称 | 内容 | |
---|---|---|---|
1 | 株式会社 eロボティクス | インテリジェント機能を付加した小型リポバッテリーの開発・製造 | 今後建物内の天井裏や床下の点検での使用を検討されているマイクロドローン用のバッテリーには、飛行中にバッテリーの異常を感知する機能は無く、異常時に発火する可能性が高く、その発火場所も天井裏等、人がすぐに確認・消火出来ない場所である。本事業ではバッテリーの異常を早期に確認できる機能をマイクロドローン用のバッテリーに持たせるとともに、その製造のために必要な様々な環境を整える。 |
2 | 医療創生大学 | 大腸がんモデル細胞株性状・ゲノム解析による実用化開発 | 大腸がんへの治療や創薬に資する新たな大腸がんモデル細胞株を実用化開発する。大腸がん発症及び抑制因子を欠損したモデル細胞株は、学外ベンチャー企業との連携による最新のゲノム編集技術による遺伝子改編により作成した。本事業では、これらモデル細胞株の性状を明らかにする事で製品化し、産学連携拠点を確立する事で、いわき市へのベンチャー企業誘致と地域経済の活性化を目指す。 |
3 | 株式会社 サンワ電装 | 既存の回転機器予兆保全システムを活用した保全管理サービスの実現可能性調査 | 既存の回転機器予兆保全システムを利用した保全管理サービスの実現可能性調査 化学工場の保全部門のニーズに即した回転機器の保全全般を効率化するサービスを開発するにあたり、以下の3点を実施し、実現可能性を調査する。 ・PoCを基にした回転機器の保全を行う設備保全担当部署へのヒアリング ・市販センサーを活用した回転機器のデータ採取とFFT解析による実証実験 ・同開発における先行技術調査と知財戦略の策定 |
4 | 常磐共同ガス 株式会社 | 分散型・自己利用型エネルギーシステム設備モデル運用による実証事業 | 現在、各地域で盛んに自己消費型エネルギーシステムが構築され、地域の財産を活用し災害時のレジリエンス強化を図ることが重要視されている。そのような中、いわき市においても環境に配慮したエネルギーシステムの構築が課題となっている。本事業は、昨年度実施した一般住宅における太陽光発電設備・燃料電池・蓄電池(想定)を組み合わせた運用実証について、蓄電池実機を設置し、蓄積データの有効性の実証と検証を行う。 |
5 | 東北ネヂ製造株式会社 | 風力タワー用ボルト類のねじ部性能向上による高信頼ボルトの研究・開発① | 風力発電機メーカーと交渉をする中で、メーカーの中には仕様として熱処理後にねじ転造をする必要があることが判明した。今後の事業展開として、風力発電機メーカーの仕様を満たす事は、事業化において必須となる。しかし、熱処理後にねじ転造加工とした場合は、製造工程の変更及び、高強度に適した材料を使用する必要があるため、昨年度取得したタワーフランジ用ボルトと別に経済産業大臣認定の取得を目指す必要がある。 |
6 | 株式会社 ニッチュー | トリチウム汚染水タンク除染用ショットブラスト投射装置の開発 | 今後トリチウム等の汚染水を放出した後、膨大な量の溶接型タンクの解体撤去が始まる。しかし、その前にタンク壁面に付着する汚染物質の除去をしなければならない。当社で過去にフランジ型タンクの除染を手がけた実績を活かし、新たに大量のタンクを除染できるブラストマシンの開発を実施する。 |
7 | 株式会社日本海水 | 水酸化マグネシウムの新たな用途開発(金属マグネシウム) | 弊社小名浜工場では、海水中のマグネシウムを原料として、水酸化マグネシウムスラリーを製造している。主な用途としては石炭火力発電所の排煙脱硫に用いられている。2050年カーボンニュートラル宣言により、今後、需要縮小が必至。 本事業は、水酸化マグネシウムスラリーを出発源とし、使用エネルギー削減、環境負荷の低減を用いた、新たなグリーンマグネシウム(金属マグネシウム)の開発、製品化を目指す。 |
8 | 株式会社 リードテック | マイクロLEDの移載装置を製作する上での真空プレス(貼付精度アップ) | 液晶、有機LEDに変わる新しい表示デバイスとして開発されているマイクロLEDは、チップサイズの小ささゆえに、その製造と移載工程(基板取付)の複雑さの解消が量産化実現のカギである。その解決方法として、真空での貼合せ・移載方式を開発する。従来の行程では、シート間に発生する気泡により、張り合わせのズレやチップ移載の位置ズレが生じてしまうが、その行程を真空内で実施し気泡を最小化することで精度・生産性の向上を図る。 |
令和3年度 産業イノベーション創出支援事業 採択案件一覧(PDF)
令和2年度 産業イノベーション創出支援事業 採択案件一覧(PDF)
令和元年度 産業イノベーション創出支援事業 採択案件一覧(PDF)
平成30年度 産業イノベーション創出支援事業 採択案件一覧(PDF)